鎌倉時代を考えたいと思います。
- 太郎 小原
- 2023年9月16日
- 読了時間: 3分
更新日:2023年9月17日
平安時代は貴族の時代です。疫病の時代です。餓死する庶民が大問題となりました
(餓鬼草紙で知ることができます)。
私は、武士の時代の始まりを、北条政子に見ています。
北条政子は、源氏を滅ぼしました。
北条家は、天皇(後鳥羽上皇)を島に追放しました(1221年_承久の乱)。
鎌倉時代は、実力社会でしたが、不幸でした。大地震(1257年 正嘉の大地震)・疫病(天然痘)・飢饉(冷害)が発生。道路に死人が満ちた。
寺は死人と病人の収容所になりました(極楽寺)。寺を運営するために権力者(北条家)の寄付(布施・寄進・檀家組合)が必要となりました。
奈良仏教・京都(比叡山)は鎌倉時代にどうなっていたのか。荘園をもち、僧兵を訓練させ、対立した寺に放火しました(比叡山と園城寺が何度も放火しあった)。
その大混乱の時代(平安時代の末期)、浄土宗の法然は何をしたか。貴族仏教と戦って、流罪されました。念仏を禁止されました(法然_1133~1212)。
日蓮も同じように「京都・鎌倉の僧侶は人の道を外れている」と非難しました。
日蓮(1222~1282)
日蓮は法然と同じように、仏教界から猛攻撃を受けました。「仏教界を混乱させた罪」を着せられた。日蓮は何度も武士に身を包囲されました。刀を向けられ、勇敢に受けた左腕が折れた。振り下ろされた刀で、頭に傷を受けました(1264年 小松原の法難で弟子が死亡)。
そして死罪を言い渡されたあとに撤回され、「すぐに佐渡へ行け」と言い渡されました。
(殺されるか、飢え死にしてこい、という意味と考えてよいでしょう)
日蓮の業績です。大地震を経験し、日本に起こっていない最悪の不幸を予想した。
(1260年 立正安国論)
日蓮の予言。それは、外国からの侵略です。モンゴルです。
モンゴルは、軍隊に馬を最初に導入しました。ヨーロッパのウクライナまで侵攻。ペスト菌(黒死病)をヨーロッパに流行させた。中国大陸で宋を滅ぼした。朝鮮半島を押さえた。そして日本に使者を送った。使者は斬り殺された。
フビライは叫んだ。「日本を攻めよ!!!」(1274年、1281年)
そしてついに日蓮の預言通り、モンゴルが対馬を侵略しました。対馬の人たちは手に穴を開けられ、奴隷として連れ去られた。博多の武士は小船で奇襲しました。
鎌倉幕府に恐怖は伝わりました・・・
待てよ・・・!? 日蓮だけが、他国侵略を予言していたのではなかったか?!
なぜ日蓮をいまだに佐渡に流罪させているのか!?!罪もないではないか!!
鎌倉幕府(執権 北条時宗)日蓮は僧侶であり予言者である!祈らせよ!!呼び戻せ!!
鎌倉幕府(平頼綱)流罪・死罪の罪を着せたことをわびる。悪く思うな。寺を寄進致す。幕府のために祈ってくれたまえ。
日蓮「国の安泰のための祈りはお断りいたす」「寺もお断りいたす」
それよりも貴殿(平野依綱)こそ、心を改めよ。法華経を信じることをお勧めする。
鎌倉幕府(平頼綱)驚愕して声もでず。(なぜそのようなきれい事を・・・)
平頼綱は、日蓮ではなく庶民の法華経の信者をいじめることにした。
そのいじめはすさまじく、「えん罪で」信者を殺したと言われている(熱原の法難)。
鎌倉幕府の滅亡は、1333年。日蓮の死(1282年)後、51年の後でした。
武士の新田義貞が海(稲村ヶ崎)から無理な攻撃を成功させました。
鎌倉幕府の滅亡後、室町幕府(1338 年)まで、武士は日本を統治していません。
後醍醐天皇は、武士の登用・統率(恩賞・格上げ)を排除したこと(解説)
後醍醐天皇は、仏教(禅宗・律宗)を信仰。法華経を信仰されなかった。
後醍醐天皇の大混乱・大苦悩の人生は、日本の天皇家の苦悩と私は思います。

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